住み慣れた町・家を改めて防犯目線でチェックしてみましょう。街頭が無い、防犯灯が暗い、木や雑草が生い茂っている、空き地に柵が無い、などの危険個所は避けて通る・または対策しなくしていくようにしなければいけません。
街頭犯罪には、ひったくり・乗り物盗・車上狙いなどがあります。その中でもひったくりの被害者は9割が女性であるため、女性の方は特に注意が必要です。手や肩にかけているバッグや、自転車のカゴに入れてある鞄を狙っており、犯人はバイクに乗っていることもあります。また引っ張られることで転んでしまいケガをしてしまう事もあり被害に合うと大変です。まずは自転車の前かご・後ろのかごには防犯カバーを取り付けましょう。またはバッグをひったくりにくいよう雑誌や上着で荷物を隠しましょう。徒歩の場合は、自転車やバイクが横をすり抜けられないように車道と反対側に荷物を持つよう心掛けてください。
次に乗り物盗は自転車・バイク・自動車などが窃盗されることを言い、約7割が自転車・2割がバイク・1割が車となっています。特に自転車などは犯人が罪の意識が低く、多発しやすい犯罪なのです。高い自転車などを狙うプロの窃盗団もいますが、大体は乗り捨て目的の20歳未満の少年が多く、鍵のかけ忘れた自転車や壊しやすい鍵がついたものを狙っています。まずは、こまめに施錠する事を忘れず、頑丈で壊しにくいU字型の鍵を取り付け、そのほかの鍵と合わせて2つは取り付けておきたいですね。また、盗みがしやすい環境、放置自転車や違法駐車が多いような地域は管理が行き届いていない場所として狙われやすくなります。
投稿者: kagioru
地域コミュニティの強化
マンションや一人暮らしの賃貸が増えた中、お隣さんの顔を知らずに生活している方も多いと思われますが、ご近所づきあいがある地域とそうでない地域では、犯罪の発生件数が違ってくるのです。空き巣犯が犯行を諦めた理由の中には、近所の人に声をかけられた、じろじろ見られたといった理由があり、人の目を気にする犯人にとっては地域のコミュニティ力が強いと狙いにくくなります。まずは自分が不審な人を見かけたら挨拶をするよう心掛け、近所の人の顔も覚えておくことが大事です。
また、挨拶以外にも地域の生活環境によって犯人を遠ざける事が可能です。まずはゴミ出しなどのルールが守られていない、自転車が放置されている、落書きが多いなど住人の地域に対する意識が低い場所は隙が多く狙われやすくなります。きれいな環境・町をきれいにする意識があれば、治安のよいコミュニティの強い町となり自然と犯罪が減る事でしょう。
夜間は特に子供が出歩いていると危険な目にあう可能性もあり、大人でも女性はあまり出歩かない方が良いでしょう。現在は子供が夜遅くに町を出歩く姿はあまり見られませんが、一方で街頭窃盗の加害者の8割は少年という結果も出ています。子供を被害者にさせない、加害者にさせないためにも、大人が努力し子供への気配り・目配りをしていくことが必要になります。
家庭の鍵はどんな鍵が良い?
現在使っている家の鍵の防犯性能はご存知でしょうか。他人の家の鍵と自分の家の鍵を1度見比べてみて下さい。鍵の形状が短かったり、持ち手が違ったり、ギザギザの鍵であったりデコボコであったりとその形は異なるでしょう。鍵メーカーが違えばその鍵の機構もまた異なります。各メーカーがピッキングに強く破壊に耐えれる頑丈な鍵を日夜研究しています。その中で使用する場所やコストに見合ったいくつかのグレードを出し、皆さんのご家庭に取り付けられていくのです。
まず、20年も鍵を変えていない方は正直に言うと大変防犯性が弱い鍵です。20年前の鍵はまだピッキングに弱く空き巣被害が特に多かった時期の鍵である可能性があります。それらの鍵は今すぐに交換しておく必要があります。鍵のグレードは使用する環境にあったものを選ぶのが良いでしょう。まずはピッキングに強く、破壊にもある程度耐えられるものが良いでしょう。何も大掛かりな鍵を取り付ける必要はありません。よほど金目の物がある、それが周囲にばれている、知られている、有名人などでない限り、ごく一般的な家を狙う犯人は素早く手間をかけない場所を狙います。ですのでピッキングや破壊にある程度強いシリンダーを取り付け、出来ればワンドアツーロックにしておくと安心です。
もし玄関の鍵を交換するのであれば一度鍵屋に相談してみましょう。鍵屋はプロですので、使用する人数やお年寄り・子供目線でも考えてくれ、コスト面・性能面でもバランスの良い物を提案してくれるでしょう。扉によっては取り付けられない製品もありますので、ホームセンターで売られているものなどは設置できるかどうか注意しましょう。
ご家庭にオススメの鍵以下のようなものがあります。
日本KABA社製:カバスターネオ(ピッキング対策・破壊耐性・合鍵不正作成防止・グレードは一番高い鍵)
GOAL社製:V-18(ピッキング対策・破壊耐性・操作性に優れている)
美和ロック社製:PRシリンダー(ピッキング対策・破壊耐性・大手鍵メーカーの安心製品・グレードを選べる)
進化した防犯カメラ
防犯防犯と躍起になってあれもこれも導入してしまうと費用が馬鹿にならない!とお困りの方は、まずは出来るところからコツコツ取り入れていくようにし、そうすることで防犯意識の高さもアピールする事が出来ます。
まずはどの個所の対策にだいたいいくらぐらいの費用が発生するかを見てみましょう。
玄関は出入りする基本の場所であり、他人と接触することが一番多い場所です。まずは泥棒も玄関の入りやすさをチェックするので、この箇所の防犯対策は行っておきたいですね。玄関の防犯対策には、「鍵の交換:費用例1万円~3万円」、「補助錠の取り付け:費用例2万円~5万円」、「インターフォンの交換3万円~10万円」などがあります。もちろん鍵によっては性能が高く部品代金だけで高くつくこともあります。またインターフォンには録画機能など性能の良いものは高くなります。補助錠を取り付ける時は、鍵穴をあらたに開ける必要がある為、鍵の交換よりは費用がかかります。補助錠を取り付ける事は、見た目からも防犯性が高い事をアピールできます。
次に窓の対策についてですが、空き巣が侵入する場所の6割は窓です。防犯対策を行うときはまずやらなければならない場所ですね。窓の防犯対策には、「補助錠の取り付け:費用例2千円~1万円」、「防犯フィルムの取り付け:費用例1万円~2万円」、「窓の格子:費用例2万円~5万円」、「防犯ガラスの交換8万円~13万円」などがあります。補助錠は万が一ガラスに穴をあけクレセント錠を開けられたとしても、工具の届かない場所に補助錠があれば窓自体は開きません。安い物からしっかりした物まで種類があります。防犯フィルムは直接ガラスに貼れるもので、性能によって値段が異なります。窓の格子は、家の裏手や足場にのれば入れそうな2階の窓などにも取り付ける事をオススメします。格子は簡単に取り外したり壊せるものでないものを取り付けておくと安心です。次に防犯ガラスですが、ガラス自体を交換する事になるので値段はかかりますが、破壊やガスバーナーなどにも強く長時間かかる上に割る為には力もいります。費用に余裕がある方はガラス交換も考えておくと良いでしょう。その他のエクステリアの防犯対策には、「防犯砂利の敷き詰め:費用例3千円~(広さによる)」、「センサーライト・防犯カメラの設置:費用1万円~20万円(性能による・ダミーもある)」、「フェンスや塀の設置:費用例8万円~50万円」があり、いずれも場所や数・性能などによって異なります。
これらすべてを取り入れようとすると費用はいくらあっても足りません。まずは犯人が入りにくくなるよう手ごろな所から取り入れていくことをオススメします。